やっと秋風が気持ちよく感じられる季節になってきました。セミの声よりもマツムシや鈴虫の耳心地良い音色…紅葉はいつ始まるのが楽しみです。我が家のコロナ騒動もやっとおさまり私はふとした拍子に出る咳が少しあるだけで普段の体調に戻っています。それにしてもしつこい咳です。喉に良いという塩うがいをやるようにしています。
最近、森鴎外と谷崎潤一郎の作品を読み始めました。言わずとしれた日本文学の巨匠ですが私には無縁の存在でした。むしろ有名すぎて避けていた気がします。私にはそういうつむじ曲がりなところがあって、反対にアングラなところを狙う事が多いのです(笑)。
しかし、今回は王道の森鴎外と谷崎潤一郎。森鴎外は初期の文語調の作品「うたかたの記」「舞姫」などを少し読みました。短い作品ですが文語調は時代がかってて舞台、戯曲的な雰囲気を感じました。文語調と口語調の入り乱れた?「山椒太夫」「普請中」や「高瀬舟」などの方が楽な気持ちで読めます。森鴎外の作品は全体的に格調高い感じ(私見)。
谷崎潤一郎は手始めに短い作品。ちょっと偏執的な感じの恋愛「春琴抄」を読みました。盲目の春琴と盲目の佐助の変わった恋愛?を描いた作品です。恋愛というよりも相互依存それよりも病的な共依存に近い感じの関係が興味深く感じられました(私見)。
どちらも古い作品ですからわからない単語があるし、注釈をめくる煩わしさがあります。私は以前から注釈は巻末にまとめないで、ページごとに脇に書いておいてくれないかなあ~と考えています。ページ数なんかの問題で難しいのでしょうか??
秋風吹いて芸術にめ読書にも良い時期に入ってきました。コロナやインフルエンザ、体調にはいままで以上に気をつけて過ごしたいと思っています。。