桜は咲いたか

早咲き
早咲き

 桜の開花を今か今かと待ち焦がれています。気がつくと桜の名所をスマホで検索していて何をしても気がそぞろです。私と同じおもいの人も多いようで、交差点で止まっている時に上を見上げて桜の蕾を観察している方をみるようになりました。


 私たちは桜というと花見を連想する世代ですが、その昔は花見というと梅でした。しかも宴会というより梅を見ながら連歌を作って楽しんでいたようです。桜=花見=宴会という図式をつくったのは太閤秀吉だと言う説があります。派手好きの秀吉がその財を見せるために行ったということです。醍醐の花見として未だに最大級の花見と言われています。


 秀吉は今につながる様々な文化を作っています。狩野派の絢爛豪華な襖絵や千利休の茶道、書院造りの庭などなど…桃山文化です。黄金の茶室は有名です。このような美術が生まれるには大きなパトロンが必要です。アーティストのパトロンとしての大名(秀吉、信長、斎藤道三、明智光秀…)という面で語る書物があったら面白いかもしれません。


 古田織部は武将であり数寄者でした。茶や歌に精通し自らも作り出す稀な方だったのです。文化芸術が人々に大きな比重で影響していたことがわかり歴史を学ぶのは結構楽しいと思っています。学生時代はただただテストのために学び詰め込んだ歴史でしたが、今またこうやって俯瞰する事が出来る歳になったんだと感じています。




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