訪日観光客がどんどん戻ってきているようです。円安の影響、コロナからのリバウンド需要など様々な要因があると言われています。日本の魅力がSNSを通じて簡単に、的確に配信されるようになったのも大きいかと思います。私はフランスからの方々が話している声を聞くと敏感になってしまいます。一年だけの留学でしたが学ぶことの多かった2011年にタイムスリップしてしまいます。
1日の中でどしゃ降りだったり、カンカン照りだったり目まぐるしく変わる気候はこれからも当分続くようです。日の入りや日の出の時間は確実に変わってきているのにいっこうに秋に向かう気配がありません。戦争なんかやってないでもっと足元見て行こうよと叫ぶ木々の声、地球の声が聞こえるように思います。私は風景を観察して作品を制作しているので四季の変化のある日本の環境がなくなってしまうのはとても嫌なことです。嫌で済む問題ではないです。
フランスに居たときは日本との違いにかなり驚いていました。エアコンの必要がないからりとした暑さの夏、湿度のある冬、地震のない国土、白夜...。桜並木がない、マロニエがきれい、石畳、電線のない空...。上げればきりがないですがすごく驚いていました。そのフランスでもここ最近は40度を越える暑さのためエアコンが普及し出したようです。あちらでもこちらでも暑く、まさに地球沸騰です。私たちが何かしなければこの状況を変えることは難しいのはわかりきったことです。わかりきったことをちゃんと対処できる世界を渇望しています。