フレスコ画


 


 今日はあいにくの雨です。3月並みの気温ということですが、体感的にはもっとずっと寒く感じます。昨日は久しぶりに銀座に行きました。いつもお世話になっている銀座柳画廊ので開催されている有田先生の個展を観るためと私の高松の個展の打ち合わせをするためです。有田先生は今では珍しいフレスコ画を描いている画家です。フレスコ画は漆喰に直接顔料で描いていく個展技法です。今も教会の壁面などに残っているキリスト教絵画のほとんどはフレスコ画です。



 フレスコ画の良いところは劣化しないというところです。描いた壁が壊れない限り作品は色彩を保ったまま残ります。顔料に油などの混ぜ物をしていないので生のままの色の発色が出ます。難点は乾く前に描ききらなければならないところです。漆喰画かたまらないうちに...フレッシュな状態で描くそれがフレスコ画の名前の由来にもなっています。



 漆喰はそのまま展示できません。壁と同じなので生半可な重さではないためです。有田先生は描いた作品を画布に転写する技法を使って写してから額装しています。フレスコの良さを残してしっかりと絵として独立させています。私はフレスコは知っていました。しかし不勉強にもこの技法を有田先生の作品をみるまで知りませんでした。とても豊かな色を持った美しい作品群でした。



 今回は人物画(子ども)を描いた作品を多く出品されていました。新しいモチーフを積極的に取り組んでいらっしゃいます。展覧会は27日までです。銀座に行く際は是非一度伺ってみてください。たくさんの作品に心が癒されると思います(*´∇`)。