雪見



 めったにない大雪に見舞われた関東地方、昨日は自動車のスリップ事故や歩行者の転倒事故が相次いだようです。私は自転車に乗るのが怖かったし、せっかくの雪景色を見に行かない手はないということで昨日はアトリエにむかわず近所の公園にいきました。朝早くまだ誰も踏んでいない雪を見たいと思っていました。



 近所の公園といっても結構広さがあるいこいの広場です。ですから普段からたくさんの方々が散策をしたり釣りをしたりしています。この日も朝から雪見に来たと思わしき方がチラホラいらっしゃいました。雪は日が出てくると本当にきれいでした。木々の影が雪の上に形をつくって白銀に彩りを与えていました。誰が作ったのか?雪だるまもあってとても愛らしかったです。



 公園には小さな小川が流れているのですが寒さのために水蒸気が湯気のように立ち上っていました。こういった現象をけあらしと呼ぶそうです。多くは海に立ち上る水蒸気を指すのですが、それと同じものです。私ははじめて見たのですが、ちょっといつもと違って幻想的な光景でした。



 町に雪が積もると普段見慣れたものが一変してしまいますですから私は何度か道を間違え迷いながら散策したおかげで帰り着くと身体がホカホカして一仕事終えたような気分になりました。今日はもう雪が消えてしまっています。ちょっと路面が凍っていないか気にしながらですが、まるで幻のような雪見でした。毎日だったら困るけれどたまにはこういう日があっても良いなあ~と考えてしまいます。