気持ちの良い冬晴れが続いています。冬の空気は澄んでいて私はどんなに朝寒くても一度は窓を開け放って空気の入れ換えをします。肺の中に溜まった昨日の酸素を今日の酸素に入れ換えるような感覚でしょうか?とにかくスッキリしますo(*⌒―⌒*)o
作品を描く時にも新鮮な感覚は大事だと思っています。昨日描き終ったときに見えなかったものが今日の朝に見えてくることはままあることです。そしてその時の発見はとても重要です。根をつめて描いてみた時にはもうこれ以上ないほど完璧と思った作品が、朝一で見てみたら「あそこがもう少し、ここがもう少し」となって結局修正が必要になる。逆に「ダメダメだあ~」と思って落ち込んでいた作品が朝見るとそんなことなく良い感じに見える。...そんなことを繰り返して作品になっていきます。ですから新鮮な感覚はとても大事です。
もちろん感覚だけで作品は出来ません。技術も大切だと思います。特に私は絵の具の特性を知ることが大切なように感じています。絵の具には大きく分けて不透明と透明の2種類があります。透明色は油に溶くと素晴らしい透明感をもって発色しますがそれ単体で画面にのせるとあまり存在感のない色です。逆に不透明色は単体で使っても存在感のある色です。といってもすべての不透明色が同じように存在感があるわけでもないです。
また、メーカーによっても色味が違っています。同じ名前の絵の具でも、絵の具に使われる顔料(色の粉)の産地が違うと別の色といっていいくらいの物になっています。特に分かりやすいのは土系の絵の具です。イエローオーカーは土が違うと黒っぽかったり明るかったり...(^o^;)という風に違います。それらを試していくといつもこうだからという固定概念が薄れて新鮮な気持ちになり作品に取り組めるのです。