秋晴れというよりは、冬晴れに近いような天気となりました。世の中はブラックフライデーという新しい文化がすっかり定着したようで買い物袋を抱えたご家族が楽しげに町中を歩いています。コロナも一息ついて心が暖まる日常が戻って来たようです。
今日私は上瀬谷にある通称海軍道路に立ち寄りました。ここは私がよく桜を見に行く場所です。この場所は昔米軍が占領していた地域です。2015年に全面返還されました。東京ドーム50個がすっぽり入る広大な野っぱらで首都圏でも稀少な未開の地です。ここは桜並木が本当にきれいです。見るのに邪魔な建物が一切なく気持ちのよいのどかな雰囲気が広がる私のお気に入りの場所です。
しかし今ここで上瀬谷ラインの導入構想が上がっています。2027年に開催される予定の国際園芸博覧会を皮切りに巨大なテーマパークを作ろうという計画があってそのために鉄道を作ろうとしています。テーマパーク...こんなところに必要なのでしょうか...?(@_@)?私はこんな貴重な野っぱらの価値を見いだせない考え方に共感できません。そんな思いで今日は冬の海軍道路を見に行きました。
海軍道路はいつもと変わらずそこにありました。桜はもちろん咲いていないし、一見荒野の様相です。ですがその清々しい空気が貴重な価値だと改めて思いました。道路に沿ってランニングをする人、犬の散歩をする人、畑仕事をする人がちらほら見えます。なんにもないその価値がここにはあると私は思うのです。海軍道路...公の名前ではありません。住む人が自然に呼び始め定着した愛称です。静かにみんなに愛されている場所なのだと感じています。