お父さんの名言

 もうすぐ八月も終わるというのに連日の暑さで目がぐるぐる回りそうです。今日は突然スコールのような雨が降って来ましたしなんだか亜熱帯地域にいる気分です。コロナが終息したとしても、この暑さや異常気象とはずっと付き合っていかなければならないのでしょうか。。昨日ははじめてカマキリの脱け殻を見付けました。今まで蛇の脱け殻を見付けたことはありましたが、カマキリははじめてでした。すっぽりときれいに抜けていました。サイズ的にメスのカマキリのように思います。風ですぐ粉々になってしまうはかない脱け殻です。

 さてさて、大山祇神社の御神木を描いています。相も変わらずチクチクと進めています。ジブリ映画の「となりのトトロ」に出てくる台詞を思い浮かべて、その言葉からイメージを膨らませて制作しています。主人公のお父さんの言葉です。妹がトトロにあった場所、大きな巨木の前でお父さんが言いました。「立派な木だなあ。きっと、ずーっとずーっと昔からここに立っていたんだね。」私はこの台詞が好きです。ずーっとずーっとここに立っていて人が生きている様をずーっと見ていた木...ただ見ていた木...。お父さんはこの木が気に入ってここに引っ越してきたのだとも言いました。ただいるだけでお父さんを動かした存在です。きっとお父さんだけでなく、村の人も他の生き物達にも大きな存在だろう大きな木。その大きさがこの台詞に詰まっているような気がします。


 大山祇神社のクスノキもきっとそんな存在なのではないでしょうか。そこにいるだけで大きな力をもったものだと思います。人がどんなに頑張ってもこんな存在にはなれないんだろうなあと思います。大きな大きな力の片鱗でも感じられる作品にできたらと思います。