太陽が恋しい

 連休明けの月曜日です。梅雨空はまだまだ明ける気配はありませんが、それでも丹精こめて大切に育てただろうお庭の百日紅は美しい花を咲かせています。カタツムリやクワガタなども度々見かけるようになりました。そして通勤する人たちの行き交う姿が戻ってきました...がなんだか憂鬱そうに感じます。通勤ラッシュは自粛帰還後ほぼ元通りの状態になってしまったようで、すごく気を使って感染しないようにさせないようにと考えているせいかと思うと本当に頭が下がります。

 さてさて、そんなことを考えながら作業を続けています。私の場合大きな作品は木枠にキャンバス地を張って描きます。小さな作品はパネルなどに綿布を張って描きます。この2つは描き心地はもちろん、乾燥の速度に大きな違いがあります。木枠に貼った方が断然乾燥が速いです。次の日になるとほとんど乾き、作業が苦になりません。パネル張りに比べ、表からだけでなく裏からも空気が当たりますから通気性が良いからです。こんなに違うのかあ~と大きな作品を描いていると思います。速いときなら午前中の作業が夕方にはほぼ乾いていますから。日本は湿潤なので欧米よりも油絵に適さない環境だと言われます。それでも、速いなあと感じます。


 保存の分野ではやはりカビも生えやすいといわれています。古い日本画などはカビで損なわれてしまうことも多いようです。皆さんのおうちにあるお着物やカーテンはいかがですか?適度な太陽光がほしいこの頃です。