展覧会で作品をお客様と一緒に観て、そこから色々なお話を語り合っていくうちにお客様が持っている個人的な思い出と私の制作中の思いとがリンクするときがあります。また逆にお客様の持つ思い出に私の思っても見なかった価値観を見つけてなるほど~と感心させていただくこともあります。そんな風に初対面の人と個人的なお話をすることが出来る力が絵画にはある。そう考えるととても素敵な気持ちになります(^∇^)
特に、桜の作品を気に入っていただいた方とお話ししていると本当に十人十色の思いが桜にはあるようです。ある方にとって子供の生まれた病院から見た桜が頭にあるイメージで、私の作品のなかにその断片を読み取って嬉しそうに語ってくださったことがありました。またある方は作品が幼い頃に通った小学校の校庭に咲く桜並木を感じさせると言ってくださいました。本当に嬉しく、作品をつくってよかったなあと思える瞬間です。
今制作している作品は、広島を取材して描いています。広島、特に瀬戸内は大小様々な小島の点在する雄大なしまなみが続く場所です。これから作品を仕上げていく過程でどんどん私の思い出が作品にこもっていくと思います。その思い出がまた他のお客様の思い出と繋がっていくと嬉しいです。
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