個展への道 in 銀座柳画廊

 「松沢真紀展―四季彩―」について作品紹介を続けているとこの作品を描いたときどんな気持ちだったか、この場所に出向いたときどんな雰囲気を感じていたかがすんなり、はっきりと思い出されてきます。そして何時もその作品につけたタイトルをちゃんと覚えている私に驚きます。

 この作品は「梅林香る」F6号 油彩です。曽我別所梅林に行って見て感じた梅の香りを絵にしようと試みたものです。梅は桜と違って花は少し地味です。しかし有り余るような豊かな香りを持っていてとても魅力的です(^∇^)植物の香り香水と違っては全く嫌みがありません。つけすぎの香水はとかく鼻にまとわりついて自己主張するものがありたまに辟易します。日本人は体臭が薄い人種だということですからあまり使う必要を感じないと私は思います(好きずきでしょうけども?)

 話が少しそれましたが、梅について。もともと花見というのは梅を見ることだったようです。奈良時代、遣唐使により中国から梅を愛でる風習が伝わったところから始まったとか。桜を見始めたのは平安時代に入ってからということです。梅を見ながら香りを感じながら気のあった人々が談笑しあう雅な文化を想像しながら描きました。