ヴァニス塗り

 12月の展示カタログへ掲載する作品が決まりました。今度作品を送るのは写真撮影の時です。そうなるともう私の手元を離れ、手出しが出来なくなるのでその前にヴァニスを塗って画面を保護しようと思いました。そこで昨日はスポンジ片手にヴァニスをとんとんと叩き込んでいきました。

 ヴァニスを塗る最適な環境は、日陰でカラッとした時です。ですが日本の残暑は真逆の環境、人工的に作った湿度温度で塗布していきます。ゆえに遮光カーテンで締め切った空調を効かせたところで作業しました。


 最初は良かったのですが、ヴァニスの鼻が曲がるような臭いに辟易しました( ノД`)…。シンナー?石油?そんな微妙な臭いです。30点以上の作品に塗るのですから部屋中に漂いました。ヴァニスは普通刷毛で塗布していくのですが、私の場合スポンジを使います。普通に食器を洗うためのスポンジ(もちろん新品)です。刷毛の跡がつかないし、ちょっとした凹凸があっても均一に塗れます。


上の写真左が塗布前、右が塗布後です。ちょっとわかりづらいかもしれませんが...艶めいた油絵具の光沢感が出てきます。