目について個人によって色の捉え方が変わるということ以上に気になるのは加齢による捉え方の変化です。まだ私は実感したことはないけれど、老眼によって細密画を止めた方の話を聞いたこともあります。モネは視力の低下で作品がどんどん変わっていきました。

　老眼でなくても色を見る感覚は変わるそうです。眼球には水晶体と言うものがあり加齢で黄色くなっていくのだそうです。ですから世界はだんだんと黄ばんでくるそうです。青は緑っぽく見えてくるし、白は黄色くなってきます。絵の具をコントロールする感覚も変わってくるんだろうなあ～と思います。そのとき自分はどんな作品を作っているのか？想像できません。

　ですが、年齢による変化は悪いばかりではないと考えています。若いときよりずっと素敵な作品を作っている先輩方を見ていると私も...きっと...(^o^;)...と思うのです。良い意味で鈍感になり自由になり、今とは違う作品を作られるのではないでしょうか。そうなれることを願いながら精進しています。