秋らしくなった午後に

 すっかり秋めいて、もう30度を越えるような猛暑の恐れはない?と思いたい日が続いています。南には大型の台風があるせいでしょうか?ちょっとじめじめです。

 今描いている作品に滝の作品があります。仙台の秋保(あきゅう)大滝の豊かな流水をテーマにした作品です。


 日本にいてつくづく思うことは、私たちはいつも水に一喜一憂させられているということです。今回の台風を始め、津波にゲリラ豪雨...多ければ多いで一騒ぎ。日照りや断水による水不足でまたまた一騒ぎ。もううんざり、水なんて嫌いだ!と思うことも。


 しかし反対に、私たちは水に生かされています。体内に流れる血は水で作られ、細胞にも髪の毛の先まで水が溢れています。地球上には水蒸気として水が取り巻き、川や海、地下水と形を変えていつも私たちのそばにいます。当たり前過ぎてありがたさを忘れ、そのマイナスの部分のみに意識がいってしまわないようにと思います。


 雄大な水を描くことでそのことをもう一度考えていこうと思っています。