突然ですが私は基本的に左利きです。左手で筆を持ち作品を制作しています。文字を書くのも左、鋏も左、球を投げるのも左手です。
よくカルチャーセンターの受講生の方にも指導するのですが、人にはやりやすい腕の動きがあります。自然描き易い線の方向があり、それが絵の中に出てきます。それが目に付くと作品はどうしても癖っぽく違和感のある作品になりがちです。
左利きの人はデッサンで右上から左下のタッチが出ますし、右利きはその反対方向のタッチが出ます。天才レオナルド・ダ・ヴィンチはその特徴を逆手にとって自分を左利きに見せようとわざと左手で筆を持ち、そのタッチでデッサンを行いました。
そういうと左利きってなんだか画家にとっていいことのようですが、少なくとも私にとってはそうでもありません…。というのは、私は子供のとき変に矯正されたため箸は右、習字は右、独楽投げは左巻きの右投げ、編み物は右と自分でもわけのわからない手の使い方をしています。よく左手は芸術系の右脳を鍛えるといいますが(そうならうれしいのですが)どちらともいえない私は、神経がこんがらがっているような気がします。だったら両利きだったらなあと思うのですが、両手が使えるものは何もありません。面倒な限りです。もしかしたら気づかないだけで他にもへんな使い方をしているところがあるかもしれません。
そんな感覚が絵にどのように影響しているか誰か解き明かしてくれないかなあと思っています。
※作品はF10号(530×455mm)です。手前の山ができてきました(^^)
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