小田原富士

 私はふだん小田急線を使っています。小田原線は天気のいい日にはとても大きな大きな富士山が見え、時に車内放送でも「右手には大きな富士山が見えます!」と粋なアナウンスが流れます(^^)

 これはそんな富士山を眺めたところを描いた作品です。ポストカード大の小さな作品ですが、走っている電車から見た景色を目に留めてその印象で描いている作品なので、目がカメラのシャッターになっている自分としては初の試みで描いたものです。

 

 どうしてそんなことをしてみたかというと、広田稔先生という方が、ダンスをしている人をそのまま目にとどめてそのまま描くという仕事をしている作品に出会ったからです。とても緊張感とリズムのある作品だと感じました。私も一瞬の風景の印象を強く出したものを作ってみたいと思いました。それがこの作品です。描く人間も対象も技法もまったく違いますが(笑)