03日 11月 2017

夕日が差して

 アトリエでの制作に疲れて夕方には目もシバシバ、帰りの自転車を走らせていると宝石のような日没に出会えました。
 秋の空に大きく輝く夕日とそれを取り巻く雲の流れ…。本当に美しい時間です。こんな夕日を見ると、時代時代で描かれた夕日の絵に思いを馳せます。モネ、ターナー、ミレー、藤島武二、和田英作…世界中で夕日は描かれています。そして今も。

 絵画には流行があります。抽象画が全盛期だった時代、写実が全盛期だった時代、人物画が全盛期だった時代。ですが思うに、それによって自分の作品をコロコロ変えるのはちょっと違うように思います。絵画に普遍性を求めたのはデ・キリコだったでしょうか。シュルレアリスムが全盛だったとき一旦は限りなくその中心に近づいたものの、やがて離れ1人自分の信じた道をいった孤高の画家です。

 普遍的なものを作りたい。そんな思いが湧いてくる夕日でした。