マネのことについて色々調べる機会があり、改めてマネや印象派について考えたり知ったりすることができました。そして同時に映画[セザンヌと私]を見て彼らの評論を積極的にしていたエミール・ゾラの立ち位置についても考えています。
上の作品はマネが描いたエミール・ゾラの肖像画です。背景には日本の浮世絵やマネのオリンピアなどがあります。ゾラは第一回印象派展に出品されたマネの[草上の昼食]を好意的に批評しました。マネ作品の擁護者だったのです。
しかし、ゾラは一緒に展示されていたセザンヌの作品を一切批評しませんでした。セザンヌとゾラは幼馴染だったのでセザンヌは当然のごとく面白くなかったようです。若かったセザンヌは、マネの作品やマネが模範としていたスペイン絵画を否定しました。それはただ単に作品の良し悪しについての批判ではなく、ゾラやマネとの微妙な関係が影響していたように思います。
マネとセザンヌは[近代絵画の父]と評されています。ピカソをはじめたくさんの画家の作品に影響を与えてきました。今もなお。。。
ですがその事実を、セザンヌが知ったらどう思うのだろう?と想像するとちょっと面白いです。マネはともかく、彼にとっては本位ではないかも?しれません。。過去の画家の一生を知ることは今の自分の作家活動を省みる契機になります。時々こうやって学びなおすのもとても楽しいことです(^^)
コメントをお書きください