制作途中では画面から画題が消えたり、また描き現れたりというやりとりを繰り返します。油絵の具に厚みを出し、特有の重厚感と輝きを出すためです。
漆を塗る職人は何層も漆を塗布することで漆の持つ光沢を出すそうです。薄いのに丈夫で美しい漆器はそういった日本の美意識が反映された一品です。油絵でも同じことが言えます。特に古典的な技法を研究しているものにとって、絵の具の薄い重なりはとても重要です。
私も小さな作品でも大きな作品でも10層、あるいはそれ以上薄く絵の具を重ねます。キラキラした品の良い光沢感は私を魅了します。一時油絵をやめ、アクリル画を描いていたこともありました。しかしやはり私には油絵があっているようです。今後ともより魅力に飛んだ油絵を作っていきたいものです^_^
※作品はポストカード大です。
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