マネとモネ

 マネについての資料を作っています。公民館で行っている文化講座の題材です。今回で4年目になるのですが、毎回たくさんの方に参加いただきとても実り多い時間をすごしています。で、このたびはマネについてです。


 マネとモネ、、名前が似ていてよく混同しそうになる方もいらっしゃいますが、その出会いも間違いから起こったようです。サロンに出展したモネの作品がマネのものと間違って公表され、そのおかげで二人は知り合うこととなりました。また、ある時期は作風も瓜二つだったようでした。

 

 しかし二人は明らかに違う、、、それを示す作品が上の二作です。同じ日の祝日のパリを描いた作品です。マネ(左)は光に包まれた山車ときらめく旗が描かれていますがその左端には普仏戦争で負傷した松葉杖をつく兵士の姿を描いています。モネ(右)は光にきらめくトリコロールと賑わいを前面に出した作品です。たてと横という構図の差はありますが大きさはほぼ同じ、祝日の情景が正反対に描かれているようです。

 

 マネは普仏戦争で志願兵になって戦地に赴きました。モネはロンドンに避難しました。その差でしょうか?二人の大作家の感性の違いが感じられ興味深いです。