昨日テレビで入江一子先生について特集した番組を見ました。女子美術大学の大先輩、はるかかなた、雲の上の存在です。御歳101歳!まだまだ目に少女のような輝きを持って熱心に作品制作をしていらっしゃいました。
「絵が描きたい」その思いを一途に持ち続け人生を送られてきたのだということがよく伝わってきました。戦中、戦後の苦難も多かっただろうにそれでも制作とともにあった彼女の人生に頭が下がりました。小さな身体からあのようにエネルギッシュな作品が生まれてくることが不思議で、また己を振り返るきっかけをいただいたように思います。
絵画の神に愛された方なのだと思います。101歳になって、「絵がわかってきた」というその言葉の重さにうなずきました。ゲストの本江先生は「彼女は自然から何か吸収している」と言っていました。もう彼女は自然と共存しているのではないかと感じました。
私はその境地にまだ達していません。まだ自然に感動したり、脅威に思ったり、わからないことだらけです。彼女はその域を超えて描き続けています。私もそうなりたいと思います。そのために今日も絵を描き続けています。
※作品はF15号(530×455mm)です。
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