ダイヤモンド

  ダイヤモンド富士を望む作品を描いています。私は、残念ながらこういった貴重な光景を本当に見たことはありません…。ですから心象風景に近い作品です。
 しかしながら、夕日の美しさや温かさ…そういったものを体で感じることはどこでもできます。太陽の光は目で見るというよりも、本当に体で感じるという言葉がぴったりです。瞼を閉じても感じる光の存在感と優しく包み込んでくれるような、でも怖いような…そんな太陽。昔の人々がそこに神様を見たのは自然なことだと思います。

 絵はどこまでいっても視覚の芸術です。ですが、先祖から受け継いだ遠い記憶や、体験を呼び起こすものになることができるのではないかな、そうなると良いなと思ってこの作品を描いています。

※作品はF10号(45.5×530mm)です。