三渓園の冬支度を描いた作品をご紹介します。冬の寒さに備えて庭師の皆さんが松に藁を巻きつけている場面が季節の移ろいを強く感じられて印象深く、制作した作品です。
植物にも暑さ寒さを感じる器官があるなんてあまり意識したことがありませんでした。何にも言わず静かにたたずむその大きな、威風堂々とした姿に圧倒されているせいかもしれません。
しかし専門家である庭師はそんな植物たちの声なき声に耳を傾け思いを汲み取るのでしょう。すばらしい方々だと思います。
私も自然を描こうとするのならそういった微妙な変化を、摘みとって行かなければならないなと思います。紅葉のころ、草木は確実に冬に向かっていこうとするさまを感じていただければ幸いです。
※作品は「冬支度(三渓園)」H410×318mm 油絵
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