三椏(みつまた)とともに、和紙の原料になっている楮は、桑の仲間です。三椏と違いあまり綺麗な花を咲かせることはありませんが、甘味のある果実をつけます。
赤い実で、ちょっと木苺に似ているかなと思います。昔食べたことがありますが、味はともかくザラザラした口当たりでした。あまり美味しいとは言えません(´・_・`)楮で作った和紙は、とても丈夫で、公文書とか、障子に使われることが多いものです。ただ麻紙、雁皮紙に比べ、色がくすんでいます。私は、日本画で楮紙を使ったものを見たことがありません。不勉強なだけかもしれませんが(汗)
しかし麻紙の中に数パーセント楮を含めることで紙の耐久性を出すという形で使われています。両方の長所を取り入れて、より使いやすく良いものを作ろうとする日本人の力はいつも素晴らしいと感じていました。ここでもそれが生かされているわけです。
楮、三椏、雁皮…昔は日本原産のものがほとんどだったようですが、今はその原料費が高くなったこと、またフィリピン等で安価に手に入るようになったことにより、今ではほとんど作られていないのが現状です。また紙漉き職人もやはり減っているようです。
コメントをお書きください