展示中お客様とお話しさせていただく機会に恵まれます。その中で「才能があるんですね」「絵を描くのが好きだったの?」ということを尋ねられる方も多いです。そんな時私は逆に「お描きになられますか?」とお尋ねしたりします。予想通り「見るのは好きだけどねえ…」と口をゆがまされる方が多いです。大人になると人ははっきりと描く人描かない人に分かれるようです。
これは以前行った夏の手作り団扇教室の様子です。絵を描くということに全くハードルなく、とても楽しんで丁寧にゆっくり描いていたこの子の姿は今でも目に焼き付いて離れません。今はどうしているのでしょうか。。。この子と同じ年頃のお子さんでも絵を描くことにネガティブな感情を持つ子もいます。ですから子供だから無邪気に描けるとかそういうわけでもないようです。
前に歌は大人になっても歌うのに、なぜ絵は描かなくなるのだろうということをここで書きました。私なりに考えたのですが、やはり後に残る、残らないの違いかな?と感じています。それから出来上がるまでの時間でしょうか。歌はどんなに長くても2~5分くらい、絵はスケッチでも30分は必要です。
字を書くように、絵を描くことは不可能でしょうか。マイクを持つように絵筆を持つことは不可能でしょうか。そんな日常があったら世界は少し違った形になるのではないかと思います。私はアートの力を信じています。
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