正直いって、絵画を鑑賞することは苦手です。作品を見るときどうしても描き手として気持ちが、作品の技法や、制作年代などに意識が言って素直にそのものの良さを観察できていないように感じます。そう考えると絵画の良さが味わえ切れてないような残念な思いがします。
純粋にアートを楽しもうとするとき、私は博物館や、工芸展などに足を運びます。立体の造形美・用の美の方が気兼ねなく楽しめるからです。アンティーク展、調度品などの展示も楽しめます。今一番気になっている展示は「宮川香山展」です。没後100年を近年してサントリー美術館で開催されています。香山は明治期の陶芸家で技巧的でとてもリアルな画題を装飾する方です。海外貿易を始めた日本の代表的な美術品として彼の作品は輸出されました。外国の方に驚きをもって迎えられたようです。
薩摩焼から発展し彼独自の真葛焼という技法から、真葛香山という名でも親しまれています。フィラデルフィア万国博覧会に出展、一躍時の人となったのです。ただこの焼き方は想像の通り大量生産が難しく、今は継承されていません。
この貴重な作品がこの度お目見えするということで私はとても楽しみです★
没後100年 宮川香山 展
会期:2016年2月24日(水)~4月17日(日)※休館日は火曜日(4月12日は開館
時間:10:00 ~ 18:00(金・土および3月20日(日)は20時まで開館)
会場:サントリー美術館
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