先日NHKで藤田嗣治の下地について、取り上げられていました。藤田嗣治というとエコール・ド・パリの画家のひとりで日本が誇る著名人です。私もその繊細な線描が大好きです。
この作品は彼の代表作です。私がパリで見た作品ですが、あとにも先にもパリの常設作品として、日本人画家の作品が他の外国人と同等に並んでいるのを見たのは彼だけでした。
とても魅力的な乳白色の下地ですが、今は、劣化がひどく修復に苦慮しているとのことです。1968年に亡くなったということですから作品はまだ50年たったかどうかです。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。。。
番組の中で、彼が下地の上にシッカロール(ベビーパウダー)を塗っていたということが明らかになったと伝えていました。下地は油性のものだったようです。。油地に水性のものを塗ることは、、、ちょっと無理があると思いました(涙)とっても美しい作品なのに(涙涙)修復がうまくいくことを切に願います。
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