白は本当に奥深い色です。知り合いの作家さんは「色の中で一番難しい」とおっしゃっていました。私もそう思います。
ホワイトにはたくさんの種類がありますが今回はジンクホワイトについて書きたいと思います。ジンク=亜鉛華を使った絵具で毒性がない絵具です。どんな色とも混ぜることが可能ですが、固着力が低いので私のように、白を絵をボコボコさせる質感を出すために使用するのには不向きです。仕上げに描写をするときによく使われるようです。
ジンクホワイトは大学時代に粉の状態で触れた経験があります。チタニウムホワイトと混ぜてキャンバスの下地を作る塗料の材料として使いました。今は使っていません。使用するキャンバスの種類を変えたためです。※ブログ内参照していただけると幸いです→キャンバスについて
大学では、半吸収性下地の作り方を学びました。下地は大きく3つあります。①吸収性(今使っているもの)②半吸収性③油性地です。
①は上に絵を描く時に一番早く絵の具が乾きます。水彩も描けますし、テンペラも描けます。
②は別名エマルジョン地といいます。エマルジョンとは乳化剤という意味です。こういうと難しく聞こえて嫌になってしまいますが、水と油が混ざった下地です。水と油が混ざると聞くと一見不可能な感じですが、いわばマヨネーズ(笑)の下地です。テンペラや油絵が描けます。
③は油で作った下地ですから、水彩、テンペラは描けません。油絵のみ描くことができます。
私は、大学時代②しか使いませんでした。(知らなかったとも言います)ですが、②は油が混ざっているため長い時間がたつと 黄色く黄変する可能性があると知りました。ですから今は①を作っています。
※作品は、「爛漫(桜)」33.3×24.2㎝・油絵です。桜の花びらはごつごつとしチタニウムホワイトの盛り上げがあります。
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