黄袋

  作品をお客様にお渡しするときは、黄袋と呼ばれる袋に入れます。このことも百貨店展示を通して知りました。黄袋はその名の通り黄色い袋です。昔はウコンを使って染め上げた袋であったようです。防虫作用があり、作品保護を目的としていたということです。

  今ではその役割よりも、慣習として形だけが残っています。お客様に差し上げる礼儀としてあります。私はとても良い文化の継承だと思っています。無駄を省くことや、エコという面で色んな意見があるかもしれませんが、作品に対する心を伝えることができるような気がするからです。

 やはり大切な我が子(作品)ですから、真綿に包んで送り出してあげたいと思うのは、親心です(^ ^)
ちなみに私は自分で手縫しています。業者に頼まれる作家さんもいらっしゃいます。