夫とは、画材屋さんで知り合いました。私の額縁を作ってくださるお店に、仕事で来ていた人でした。2年前出会い、3か月で結婚。スピード婚というやつです(照)まったく絵画、芸術とは無関係の人で美術館にも行ったためしがない。そんな人です。しかし結婚する前から私の仕事をわかろうとしてくれていることが感じられる人でした。私はどうしても制作のことで一杯いっぱい。いつもエンジンが噴出している状態です。今でもそう(笑)そんな私に夫はエンジンの切り方を教えてくれます。やっと最近私は、アイドリングしないで休めることができるようになってきたような気がします。

 この作品は、夫ができて初めて行った東武宇都宮本店で出品しました。「惹かれあう心(トンボと小菊)」20×15㎝・油絵具の作品です。まだお嫁にいっていない理想の高い子です(^^)。このころから、一緒に展示した仲間に「作品が変わった。」と言われるようになりました。「華やかになった」とか、「優しい」とか…気持ちの変化が作品に表れるのかどうか、私にはわかりません。作家の人生と作品を照らし合わせて解説することがよくありますが。

 つがいのトンボがどんどん前に向かっていく様を表現したくて描きました。トンボは勝虫と言われ、とても縁起が良いそうです。彼らは前にしか飛んでいくことができず後退しない虫です。私も常に前に向かって、前進できたらいいな、と思います。