茶系(土が原料)の絵具はよく使います。主として使うこともありますが、赤や青に混ぜて使うことも多い色です。色を落ち着かせたり、コクを出すような効果があるような気がしますし、自然を描くことが多いのでやはり土色は必需品です。
こちらは「源泉(仙台市付近)」22.7×15.8㎝・油絵です。蝉の声がうるさい季節に、両親の故郷にある川の源泉を取材し描いた作品です。切り出しのような岩肌に冷たい透明な清水が流れ落ちその音がとても心地よく癒された思い出深い場所です。ここにも様々な種類の土系の絵の具を使いました。
土色はたくさんあります。土の種類や産地によって色が全く異なります。同じ名前の絵の具でも、イタリアの土か、日本の土かでまったく色が変わってしまいます。イタリアのメーカーの色は明るい土色をしているように感じます。
代表的なものは、①イエローオーカー②テールベルト③ベネチアンレッドかなと思います。①はが原料です。イエロー(=黄)オーカー(=土)。…そのままですね(笑)②はテール(=大地)ベルト(=緑)…緑土・なぜかフランス語です。③はベネチアン(=ベニス風)レッド(=赤)。赤土です。ベネチア派が好んで使った色ということです。
他にも、バーントシェナ、ローアンバー、ローシェナ、セピア…もしかしたら一番種類のある色なのかもしれません。
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