秋が深まってまいりました。今年は紅葉が遅いようですがそれでもだんだんと色づき始め、冬の足音が聞こえます。
秋の風物詩の一つに干し柿があります。今でも軒に渋柿をつるす光景が見られます。渋を抜くための天日干し、同時に干すことで水分が抜け通常よりも糖度が増し、甘柿とは違った魅力を出すことができるようです。先人たちの培った知恵に、脱帽します。
私の田舎でも干し柿が作られているようで、今年は梅干し、みそとともに粉の吹いた甘い干し柿が送られてきました。(^^)
さて、こちらの作品は自然美(干し柿)15×20㎝の油絵になります。干し柿をつるしてまだ間もないころの姿を描いた作品です。去年スケッチした下絵をもとに描きました。
私は実際に自分で柿を干すことはありません。ただ愛で、おいしくいただくのみ(笑)です。しかし段々と柿色から漆を塗ったような濡羽色(ぬればいろ)に変わるさまを見ると心がときめきます。そんな季節の移り変わりを作品を通して感じていただけたらと思っています。
作品を通して作品に描かれていない何かを感じていただけるような作家になりたいと思うからです。
コメントをお書きください