オッペンハイマー

 ここ2〜3日寒かったり暑かったりと繰り返す天候が続きました。私はなんとなく身体が重い気がして喉を痛めてしまったようです。最近、髪型を変えたので頭が涼しいせいもあるかもしれませんが…。明日はまた大雨が降ると言う予報が出ています。身体が資本の仕事ですから気をつけていきたいと思います。


 先日、アカデミー賞を受賞した「オッペンハイマー」という映画を観てきました。3時間以上の長編映画で正直疲れました…(笑)。オッペンハイマーは原爆の父とよばれる人で広島・長崎に投下された原爆をつくるリーダーでした。そういう人物の伝記的な映画でした。私はなんとなくウランが原爆の材料で核分裂をして爆発すると言うこと。その後にただよう放射能が子どもや孫の代まで影響を及ぼすことは知っていました。しかし、どのような仕組みで核分裂がなされるのかとか、どんな過程で開発されたのか等はわかりませんでした。


 この映画はオッペンハイマーがアインシュタインやエドワード・テラーなどと関わっていったか。アメリカ軍部とどんなやり取りがあったか。共産党的な考えの人たちはどんなだったのか。家族は?ヒットラーは?ユダヤ人は?などなど3時間に詰め込んだ作品でした。余りエンターテイメントとしては楽しめなかったです。


 広島や長崎の原爆投下もその後の被害もほとんど伝えるには至っていません(私の主観)。アメリカ、オッペンハイマーはただドイツの核開発が怖かったようです。開発競争に勝つこと、核の抑止力をもってナチスを圧倒する目的が第一だったのだと感じました。オッペンハイマーやまわりの科学者の大半がユダヤ人だったためもあったかと思います。


 この映画をもって投下された核爆弾の悲惨さや愚かさを見ることは難しいなぁーと思います(私の主観)。ただ私はこの映画を機にオッペンハイマーの本や核分裂の本なんかを分かる範囲で読んでいます。そういう意味では良い映画を観たように思っています。