雪国へpart2

 


 湯野上温泉駅から大内宿までは猿遊号バスで15分ほどです。山道をどんどん登って集落に着きます。すべてが茅葺き屋根、平屋建ての民家で今は土産屋、お食事処になっているようです。天気の関係か?時期的にか?閉まっている店が多かったです。観光客もまばらでした。ですが見晴台まで登ってみる雪景色は今まで見たことない銀世界でした。新雪がふわふわして触っても水にならず服が濡れないのも驚きです。寒い地方の人が雪でも傘をささないわけがわかった気がします。たっぷりと取材をして今度は塔のへつりと言うところにむかいました。



 塔のへつりは吊り橋がある絶景ということでした。しかしこの時期は危険なため渡ることができないので、展望台から望むのです。塔のへつり駅から10分...誰もいない...展望台閉まってる...。かろうじて先っぽのほうが見えたかな?という感じです。居てもしょうがないので早々に駅に引き返しました。駅は無人駅です。待合室には暖房もなくちょっと寒かったのですが小一時間電車を待っていました。



 ぼーっと窓を見ていると音もなく雪が舞っています。まだ夕方でしたが薄暗くなってきてなんだか時間を忘れて雪を見ていました。こんな時間を持ったのは初めてかもしれません。とても贅沢な気分でした。やっと来た電車には乗客三名、皆さんどこから来たのかなあ~と考えてしまいます。宿に戻ればもう真っ暗です。1日がとても長く有意義なものになりました。